メンバーが力を発揮できる環境づくり

増川 智久店長 2008年 商学部卒

「おかげさまで」は富士スバルのDNA

2022年、経営理念として「Thanks to you」が明文化されました。でも、その根底にある「おかげさまで」の気持ちは、入社以来ずっと私の中に流れているものです。例えば新人時代、自分本位の考え方をしたり相手をリスペクトできていないときは、先輩から厳しく指導してもらえました。また、お客様にはさまざまなタイプや考え方があり、学べることもたくさんありました。つまり、私の周りすべてが先生だったのです。

営業職に対するイメージも変わりました。個人技のイメージが強かったのですが、富士スバルでは業務やメカニックなど他部門とのつながりが密接で、協力なしには営業職の仕事は成り立たなかったのです。

こうした職場環境だったので、「おかげさまで」という気持ちが芽生えたのは必然でした。しかも、結果としてそれがお客様から「ありがとう」という感謝の言葉をいただくことになり、営業職として実績を上げることにつながりました。

ロールプレイングで営業チームをボトムアップ

富士スバルでは、営業チームの面倒を見る課次長から管理職になります。私は入社12年目で課次長の辞令を受けました。それまでと大きく異なるのは、目標が個人のものからチームになったことです。もちろん、目標を達成するために自分自身が頑張ることは必要ですが、1人の力だけでチーム目標を達成することはできません。いかにメンバーの力を高めるかが、より重要になってきます。

そこで取り組んだのが、先輩がお客様役になって商談を実践的に練習するロールプレイングでした。私自身も入社2年目にロープレ大会で全国4位になったことが大きな自信になったのです。後輩たちも着実にスキルを高め、チーム力がアップ。また、成果を出すことが一番のやりがいであったり、お客様の「ありがとう」に喜びを感じたり、いろんな人の出会いが楽しかったりと、人によってモチベーションが様々なことも知りました。

店長は転職してイチから仕事を覚えるようなもの

同じ管理職でも、課次長や課長以上に違いを感じるのが店長です。私の感覚では、転職してイチから仕事を覚えるようなものでした。まず業務内容の違い。店舗メンバーの休日や勤務時間などの労務管理から各種の実績管理と推進、各種報告、来店対応、人事考課、さらには環境美化まで非常に幅広いものがあります。店舗の経営者として「ヒト、モノ、カネ」の管理が求められます。

なかでも、力を入れているのが労務管理です。メンバー1人ひとりの健康面やモチベーションに気を配り、持てる力を存分に発揮できる職場にしていきたいと思っています。こうした環境づくりができれば、店舗の実績は自然と上がってきます。また、「おかげさまで」の気持ちは強制から生まれるものではないため、メンバーの自発性を育むとともに、職種や役職に関係なく声を出して感謝の言葉を伝えるようにしています。